
実は奥が深い!給湯器の種類!

「給湯器」=「お湯を沸かすもの」ということは皆さんご存知だと思いますが、いくつもの種類があることはご存知でしょうか?
お湯を沸かす方法から、設置状況、メーカー、機能…と一口に給湯器といってもいくつもの種類が存在しています。
給湯方法の違い
まず給湯器の違いの1つは「使用するエネルギー」に違いがあります。
それぞれの特徴を確認してまいります。
「ガス給湯器」
都市ガスやプロパンガスを使用してお湯を沸かす給湯器の事を言います。
現在給湯器の中で1番普及している種類となり、普及率はおよそ80%となっています。
・設置費用が比較的安い
・設置スペースを取らない
・お湯切れしない
・給油能力が高い
普及率が高い分設置の行いやすさや使いやすさに定評があるのがガス給湯器となっています。
一方で
・電気温水器に比べると寿命が短い
・寒冷地では冬季に凍結の恐れがある
・ランニングコストが高い
などのデメリットも存在します。
「石油給湯器」
ガスと違い、石油でお湯を沸かす給湯器の事をいいます。
都心部などではあまり見ないですが寒冷地で使用されることの多い給湯器となります。
・ランニングコストが安い(お湯の使用頻度が高い寒冷地域ではガスより灯油のほうが安いため)
・給湯能力が高い
ガス給湯器よりもランニングコストが抑えられる理由として、寒冷地ではガスよりも灯油の方が安く使用ができる傾向があるため給湯器の費用も抑えることが可能です。
ただ一方で、
・自身で給油の管理を行わなければいけない
・ホームタンクの設置が必要
等といったデメリットも存在します。
「電気温水器」
内蔵されている電熱ヒーターでお湯を沸かすタイプの給湯器となります。
オール電化の住宅や高層の為ガスを引けない場所で使用されることが多いタイプとなっています。
・平均寿命が20年と長持ちする
・貯水機能がある為、非常時にもお湯を使用することが可能
平均寿命が他の給湯機器よりも長持ちする点や、ガス給湯器の設置が難しい高層ビルやマンションに設置ができる点はとても魅力的です。
一方で、
・設置費用が高額
・サイズが大きいため、スペースが必要になる
・電気代高騰の影響を受けてしまう
等といったデメリットなどがあります。
特に電気代高騰に関しては近年の電力不足の余波を受けている関係でより、月々のランニングコストに負担がかかってきてしまっています。
「ハイブリット給湯器」
ガスと電気を組み合わせて使用する給湯器。
少量の場合は電気、大量に使用するときはガスなどと使い分けることが可能です。
・必要量に応じて最適なエネルギーを選択できる
・災害などでガスが止まってしまった場合でも電気を使用して給湯を行うことが可能。
復旧に時間のかかってしまうガスのデメリットを補填した給湯器となっています。
ただ一方で
・設置費用が高額
・サイズが大きいため、スペースが必要になる
・電気代高騰の影響を受けてしまう
等といったデメリットがあります。
こちらも電気温水器同様、近年では電気代の高騰を受けてランニングコストの負担が大きくなっている傾向にあります。
給湯器の機能の違い
続いて紹介するのは機能による違いです。 細かく分けると様々な機能がありますが今回は大きく5つに分けて解説してまいります。
「給湯専用」
お湯を沸かすことのみを行う給湯器です。
単身者向けのアパートやマンションに付いていることが多い給湯器となります。
給湯専用タイプのメリットは初期費用が抑えられることです。
設置状況によって変化しますが、設置費用の相場はおよそ8万円前後となっています。
お風呂に入る際に追い焚き機能を必要としていない家庭や、生活を送らないオフィスなどの設置に向いているものとなります。
「高温差し湯式給湯器」
高温差し湯式給湯器とは追い炊き機能とは違い、高温の熱湯を新たに差し湯して再度お湯をおたためる方式の給湯器のことを言います。
追い焚き機能は浴槽内の冷めたお湯をボイラー等へ循環させることで再加熱をして浴槽に戻す方法をとっているので、追い炊き機能よりも衛生的となっています。
差し湯の方法としてバスタブの内側から出すタイプと蛇口から出すタイプの2パターンが存在しています。
ここから先の給湯器には全て追い炊き機能が付いている給湯器となります。
「オートタイプ」
オートタイプとは設定していた湯量、温度でお湯はりを行い、浴槽内の温度が下がると自動で追い焚きをおこなうタイプとなります。
湯量が減った際のたし湯機能に関してはスイッチ操作が必要になります。
ふろ自動を押したときに「浴槽のどこまでお湯を張るのか」ではなく「どれくらいのお湯を出すのか」という認識をしているので、浴槽内に残り湯がある場合は想定よりもお湯が多くなることがあります。
「フルオートタイプ」
こちらもオートタイプと同様自動でお湯はりと保温を行ってくれる上、浴槽内の湯量が一定量減少した際に自動的にたし湯を行ってくれるタイプとなっています。
またこちらのタイプはオートタイプと違い「浴槽のどこまでお湯を張るのか」という基準になるので、浴槽内に残り湯があった場合でも、あらかじめ設定している湯量でお湯張りをストップします。
さらにもう1点の違いはフルオートタイプにはふろ配管クリーン機能が搭載されています。
こちらは浴槽のお湯を捨てる際に新しい綺麗なお湯で追い焚き配管内を自動洗浄を行う機能となっています。
「温水暖房機能」
温水暖房機能とはフルオートタイプの機能にさらにプラスして暖房機能を使用することができるタイプの事です。
床暖房や、浴室乾燥機などを給湯器で使用している場合はこちらの温水暖房機能付き給湯器ということになります。
給湯器のサイト等にはこの温水暖房機能付き給湯器を「熱源機機能付き」と記載されていることが多いものとなっています。
メーカーの違い
車にTOYOTA、HONDA、ダイハツといったメーカーがあるように、給湯器にもメーカーが存在します。
メジャーな給湯器メーカーについて解説してまいります。
「リンナイ」
国内シェアのトップシェアの1つです。
取り扱っているエネルギー媒体はガスとハイブリットの2種類となっております。
どのような環境でも交換ができるように幅広いサイズのラインナップが揃えられています。
また熱効率を従来品よりも向上させたエコジョーズ搭載モデルなどがあります。
「ノーリツ」
もう1つの国内トップシェアのメーカーとなっています。
取り扱っているエネルギー媒体はガス、石油、ハイブリットの3種類となっており、最も取り扱いが多いメーカーとなります。
エコ機能搭載モデルはもちろんの事、除菌を行うことができるシリーズなども売り出しているメーカーです。
またノーリツの場合は故障した際の対処のスピードにも定評があります。
「パロマ」
リンナイやノーリツと比べると最も長い歴史を持っているメーカーです。
2014年にはグッドデザイン賞を受賞するほどにデザイン性の富んだ給湯器展開が特徴となっています。
海外展開も行っており、アメリカ国内ではシェア50%を誇るブランドメーカーとなります。
「長府製作所」
石油給湯器を扱っているメーカーとなります。
石油給湯器に関しては国内シェアトップを誇っています。
また省エネ性能の高いエコフィールを取り扱っているのも特徴です。
「三菱電機」
三菱電機は電気温水器を取り扱っているメーカーとなります。
有名なものとしてエコキュートがあり、2020年には省エネ大賞を受賞しているメーカーとなっています。
タンク容量も幅広いラインナップが揃えられていることが特徴です。
今回挙げさせていただいたメーカーはあくまでも一部となります。
価格や特徴もメーカーそれぞれで違うのでどういったことを重視したいのか考えながらメーカーの選定を行うことをおすすめ致します!
給湯器を選ぶ際のポイント
いざ交換しようと思ったら、想定よりも時間も金額もかかっちゃった…ということも。
給湯器にはエネルギーやメーカー以外にも違いが色々あります。
参考にしているHPでより正確に金額を確認するための注意事項をご説明いたします!
1.【設置状況】
給湯器の設置してある状況でも複数の種類が存在しています。
壁掛け
戸建ての場合は建物の外壁面や集合住宅の場合はベランダの壁などにかかっている状態のことを言います。1番シンプルな設置状態となっています。
据え置きタイプ
戸建ての物件に多いタイプとなり、床や地面に固定されている給湯器です。配管は給湯器の横側に接続されています。
浴槽隣接タイプ
こちらも戸建ての物件に多い給湯器となっており、外から見た状態では上記の据え置きタイプと見た目の違いはほとんどありません。判断する材料としては浴槽に循環口の金具が2つ付いているかどうかとなります。
PSタイプ(パイプシャフトタイプ)
こちらは集合住宅によくみられるタイプとなります。玄関の脇などの壁に埋め込まれているタイプで、PSタイプの給湯器の中でも2種類に分岐します。
PS標準設置タイプ:給湯器本体がむき出しで見えるものとなっています。
PS扉内設置タイプ:外からは本体が見えず、パイプシャフトの扉を開いた内側に本体がある。
扉内設置タイプの場合さらに排気を逃す方向で前方、上方、後方の3種類が存在しています。
扉の部分に丸い円柱が出ている場合は前方となりますが、見えない場合は上方か後方のどちらかとなります。
※設置状況に関して…
本体の設置状態の他に給湯器の設置スペースが足りない場合に設置されるスリムタイプ等があります。
また給湯器の正面までの距離が狭い場合、排気を逃がす方向を変える部材を取り付ける場合などもあります。
お電話、メールでご相談される場合は、給湯器の周辺状況も併せてご相談をしていただくとより正確な金額や納期をお伝えすることができるようになります。
その他にも…
基本的に外に設置されることが多い給湯器ですが、寒冷地などを始めとしたあらゆる理由で室内に給湯器が設置されている場合があります。
室内に給湯器がある場合は、屋内壁掛け型、ガス風呂釜給湯器、ホールインワンなどといった種類があります。
室内に給湯器がある場合は安全確保の為、電話のみの見積・工事よりも、現場の確認をしてもらってから給湯器の交換を行うことをおすすめ致します。
現場調査・見積作成まで無料で行わせていただいています。
室内タイプの給湯器だから現場調査が必要だけどプラスで料金が取られてしまったということはありませんので安心してご連絡ください!
2.【号数】
設置状況以外にも給湯器の金額に差が出る要素として、給湯器の「号数」が存在します。
号数とは給湯器の持つ「パワー」の事を言います。
この号数の数字が上がるほど給湯器が一度にお湯を沸かせる量に変化が出ます。
メジャーな号数の数字としては「16号、20号、24号」があります。
16号:単身者向け物件で使用されることが多い。1箇所でお湯を出すことを想定しているので2箇所以上でお湯を出すとお湯の勢いが落ちてしまいます。その分価格は下がります。
20号:2人向け物件で使用されることが多い。2箇所でお湯を使用する分には問題はありませんが、3箇所以上でお湯を使用すると勢いが落ちてしまいます。
24号:ファミリー向け物件で使用されることが多い給湯器です。3箇所以上でお湯を使用しても問題なくお湯を使用することが可能です。一方で16号と比較すると金額は上がってきます。
これらを基準にご自身のお宅に設置されている給湯器の号数が妥当か比較することが可能です。
※給湯器の号数を変更するとき いくつか注意が必要です。
号数をあげる場合:16号から20号にあげるなど号数をあげる際には、ガスメーターの設定を確認する必要があります。ガスメーターには1度にガスを送ることができる限界値のようなものが設定されているので、給湯器の号数をあげることによってガスメーターの規格が合わない場合給湯器の号数変更が困難になる場合があります。
号数を下げる場合:20号から16号に変更するなど給湯器の号数を下げる場合は、今までの使用感と異なるため著しく湯量が落ちたように感じることがあります。
業者を選ぶポイント
「給湯器の交換はやっぱりメーカーでしょ?」
と思っている方は注意です。
メーカーに頼むと「損!」ということもありますので判断方法をお伝えいたします!
1.メーカーがおすすめの場合
使用年数が3年や5年といった短い期間だった場合はメーカーの修理をおすすめ致します。
給湯器の耐用年数は10年ほどとされており、日頃の使用方法によって前後はありますが、明らかに早い段階で給湯器の不調が出た場合、給湯器内部の部品の初期不良、もしくは故障が疑われます。
その場合一部の部品交換で済む場合が殆どですので設置年数が5年以内に故障した場合は設置されているメーカーの修理を検討ください。
この際に設置されている給湯器のメーカーに電話するようにいたしましょう。
2.交換業者がおすすめの場合
使用年数が10年前後からそれ以上の場合は給湯器そのものの経年劣化が故障の原因のケースが大半です。
この状況でメーカー修理を行おうとすると、あらゆる箇所の交換費用がかかり、現地調査代含めて交換代より高くついてしまいます。
部品があればまだよく、給湯器のモデルチェンジと併せて10年たった給湯器は廃番になることが主なため修理そのものが不可ということもあります。
その為10年近い給湯器の場合は交換をおすすめ致しますが、メーカーで交換を頼むと工事日まで時間がかかってしまったり相場よりもずっと高額の金額で交換ということになってしまうこともあります。
その場合は給湯器の交換工事を行ってくれる業者に交換をお願いすることをおすすめします。
修理で対応ができる給湯器で無理に交換を勧めることはありません。
「交換が必要な給湯器のみ」交換をおすすめしています。
また在庫があれば即日工事も可能で、在庫がない場合でも仮設給湯器の設置をおこなっております。
壊れたその日のうちにお湯を出すことも可能ですのでお困りのことがありましたら、ぜひご連絡ください。
交換するなら…「株式会社トーセキ」
株式会社トーセキならメーカーよりも低価格で早く交換工事を行います。
1.低価格な理由
在庫として一度にまとめて注文するため、メーカーで購入するよりも低価格で皆様にご提供が可能となっています。
また現調、見積まで無料で行っておりますので、実際にお客様が負担していただくのは原則「商品代+工事費」のみとなっております。
2.早さの理由
メーカー以外にもいくつもの問屋とのつながりを持っているのでメーカーで3ヶ月待ちといわれた商品が予定よりも早く施工可能。
またトーセキ自体にも在庫を持っている為、早ければ即日交換完了となります。
もし時間がかかる品物だったとしても仮設給湯器を付けてその日のうちにお湯をだすことが可能となっております。
3.安心の理由
株式会社トーセキは創業50年を超える企業となります。
累計施工台数30.000台以上という豊富な実績をもっているので、当日も安心してご依頼可能です。
給湯器全製品・工事に対して5年保証がついているので工事後も安心していただけます。
まとめ
給湯器といっても奥が深い商品となっています。もし給湯器を交換する際には、
1.ガス種(都市ガス/プロパンガス)or電気・石油
2.設置場所
3.機能
4.号数
こちら4点を抑えると、より正確に会社毎の金額の比較がしやすくなるうえに、スムーズに工事まで進むことが可能になります。
まずはご自身のお宅に設置されている給湯器の種類をご確認いただくことから始めることをオススメいたします。
もし何かお困りの事がございましたらお気軽に株式会社トーセキまでご連絡ください。